育休プチMBA®︎とは?概要と管理人の体験記

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育休プチMBA®︎概要

 

育休プチMBAは、㈱ワークシフト研究所が行っている事業です。

ワークシフト研究所は、限られた時間で最大限の成果と、付加価値を創造する個人と組織の育成や、特に女性管理職の育成に関する研修プログラムやセミナーの実施などを行っている企業です。

 

 

 

育休プチMBA®︎とは?

 

育休プチMBAは 「経営学 ✕ 復職後の壁」。

経営学を使って、復職後の壁を乗り越える術を学び、復職後に陥りがちなモヤモヤ解消のヒントを得られるプログラムです。

 

経営学を学ぶビジネススクールであるMBAのようなケースディスカッションで学んでいくのがポイント。育休復職後に起こりうる事例をもとにケースディスカッションを行い、復職を疑似体験しながら、マネジメント思考を学ぶ単発の勉強会となります。

 

東麻布のリアル会場の他にオンラインでも開催しているので、全国から参加可能です.

 

 

どんなママにおすすめ?

 

・復職時に両立できるか心配

・残業ができなくなり限られた時間の中で、前と同じような成果は出せないと思っている

・これからのキャリアが不安

このような不安を抱えているママたちに対して、

復職後の直面するトラブルに備え、自分らしい両立の仕方を学べる場となっています。

 

ママだけではなく、産育休中のパパママ(但し女性は産後の1ヶ月検診を受診後、順調に回復している方)。産育休取得予定の妊婦さん、育休後復職経験者の方で現在も就労中の方もウェルカムです。育休プチMBA®︎は産休前と同じ職場で頑張り続けたい人のための勉強会です。

 

どんなメリットがある?

 

HPで紹介されている、プログラムのメリットは以下の通りです。

 

①復職シミュレーションが出来る
復職時に起こりうる事例を元にケーススタディを行うことで、自分自身の復職に向けた現実的なシミュレーションができます。

②復職に向けた思考トレーニングが出来る
「考え方」を学び、単一的な思考から、多角的な思考へと変化させられ、ワンランク上のステージへ!

③MBAを気軽に体験できる
MBA同様の本格的な教材、MBA資格&認定ファシリテーター資格を持った講師陣から学ぶことができます。

④同じ考えを持った育休中の仲間に会える
復職後に組織で活躍したい志をもつ、多様な業界の人とのディスカッションを通じて、互いに切磋琢磨し合う仲間と出会う機会が得られます。
⑤赤ちゃん連れでも気兼ねなく参加し学べる
リアル会場内はおむつ替え・授乳可能。赤ちゃんと一緒に安心して学ぶことができる場を提供。もちろんオンライン開催もしていますので、全国どこからでも受講できます。

 

このプログラムで得られることは?

 

育休プチMBA®では、ママのような時間に制約がある人材に必要な実践力を以下の3つに定義し、「時間や場所などの制約に関わらず組織に必要とされる人」になることを目指します。

 

1)マネジャー思考
時間に制約ある制約人材が組織に貢献するためには、自分が効率的に働くのはもちろんのこと、他者の力を借りながら成果を出すための思考が求められます。
なので、いままでのようなプレイヤー思考から、「他者を使ってものごとを成し遂げること」と定義されるマネジャー思考にシフトすることが必要なのです。

2)リーダーシップの構造づくり軸
「リーダーシップ」は、組織メンバーの役割やタスクを定義する行動(構造づくり軸)と、信頼関係や感情へ気配りする行動(配慮軸)を統合した力として定義されます。
長時間勤務ができない制約人材が滞りなく業務を担うためには、構造づくり軸の要素を鍛える必要があります。

3)両立上の「壁」を乗り越える力
復職後に直面する様々な苦境(壁)をプレビューし、予め冷静に対策を検討しておくことで、いざというときにその力を発揮できることを目指します。

 

プログラム内容は?

 

上記のような力をビジネス・スクール(MBA)等の実務家育成の場で活用されているケースメソッド教育によって習得することを目指しています。

ケースメソッド教育では、参加者同士でのディスカッションを通じて思考トレーニングを行います。
こちらの勉強会は単発での受講が可能ですが、参加者は、1回目で自らに足りないものを自覚し、3回目くらいから思考に変化が現れはじめ、6回以上で安定的に意識変化が起きるとのことなので、継続受講が推奨されています。

 

勉強会は各日11:00-13:00の120分。その後13:00-14:00で質疑応答やオンライン交流会が行われます。(ランチを食べながらの参加OK)

 

各勉強会は学習の狙いとなるテーマと、ケーススタディの課題となるケース(事例)から成り立っており、具体的な例は下記です。

 

テーマ:クリティカルに考える

ケース:「育児に理解のない上司と山田優美」
”時短勤務中の優美は残業ができないながらも意欲があり、よりチャレンジングな業務を担当したいと考えているが、上司には山田の気持ちは通じていない”

 

テーマ:復職に備えた準備をする

ケース:「西田はるかの職場復帰前面談」
”育休からの復帰前に人事部との面談を行ったはるかは、自分の意思を伝えられず、希望とは異なる状況になってしまう。育休からの復帰をきっかけに、自分のキャリア展望やそのための準備について考えるケース。”

 

その他にも下記のようなテーマとケースがあるとのこと。

 

・テーマ:時間制約をどう克服するかを考える /  ケース:「復職して3ヶ月目の井田美咲」

・テーマ:人を動かすコミュニケーション   /   ケース;「アルバイトが自主性を持って働かないんですと訴える店長」

・テーマ:組織における自分の役割を考える   /   ケース「退職を考える時短勤務の仁美」

・テーマ:時間制約をどう克服するかを考える   /   ケース「岡村課長と定時後のクレーム」

・テーマ:自分のキャリアについて考える   /   「遠距離通勤に悩む渡辺久美子」

・テーマ:「全体最適」の仕事術   /   ケース「リモートワークのモヤモヤ」

 

参加するには?金額は?

 

Peatixから申し込みが可能です。Peatixには今後の勉強会の予定が並んでいますので、ご都合のよい日程をお選びください。

育休プチMBA®
育休を利用して、スムーズな復職に必要な思考技術を学ぶためのセミナーです。赤ちゃん連れでも安心の環境で、子どもを持つことで労働時間や場所に制約を抱えることとなった人材が組織で活躍する... powered by Peatix : More than a ticket.

 

1回の受講料は5,000円。

1人で働き育てる方、双子以上の多胎児を働き育てる方、障碍児を働き育てる方向けは、受講サポートチケットとして2,000円で受講が可能です。

 

お子さまやご自身の体調不良、急用時でも開始前に連絡をすれば振替制度が利用できるとのこと。(返金はできないそうです)これは心強いですね。

 

 

受講した感想

 

私はオンラインで、

テーマ「復職に備えた準備をする」 /  ケース「西田はるかの職場復帰前面談」

に参加しました。

育休プチMBAの創始者である国保祥子さん登壇の回でした。

 

あとから調べてみると、育休プチMBAは認定ファシリテーター講座というものも開講しており、講師も育成しているようですね。私はたまたま国保さんの回を受けられましたが、ファシリテーターによっては質にばらつきがあるようです。(ただオンラインのファシリテートは難しいので、かなり手練のファシリテーターが担当しているという話も)

 

また、私がきちんと内容を熟読せずに受講を決めたので、完全に私が悪いのですが・・・

プログラムの名前に「MBA」と入っていますが、学べることは、いわゆるビジネススクールのあのMBAの経営学ということではありません!

 

ではなぜ「MBA」なの?というと理由は以下の2つ。

①MBA同様の学び方。教材として実際起こりうる事例をもとにケースディスカッションをする、という学び方がMBA風ということです。

②得られる3つのチカラで「マネジャー思考」「リーダーシップの構造づくり軸」「両立上の「壁」を乗り越える力」とありましたが、これらの根底には経営学の思想が流れているとのいうことらしいです。

 

私のように、憧れのMBAちょっとかじってみたい!という気持ちで受講をすると、あれ?となりますので、ご注意を。

 

では実際どうだったのか?

2時間のプログラムでは、ケースの事例を、いろいろな人の視点で考察し、それをグループで発表→全体で発表、を繰り返していく、という感じです。

 

たしかに今までは、私=ママの視点でしか考えておらず、上司の視点で自分を見ることなんてなかったです。しかしこのワークで、上司がどうしてこの場面でこういうことを言ったのか、その思考を考察することで、新しい視点を持つことができました。

ただ、受講中は、答えがあるようでない事例を、国保さんがビシバシとさばいていく感じが、ちょっともやもやしました。いろんな意見があってしかるべきなところ、なんとなくファシリテーターのほうでこうなんじゃないかな・・・と進めていくところにもやもやというか・・・。

 

ただ、これは私が単発1回しか受講しなかったことが大きいかもしれません。

 

改めてHPを読むと

参加者は、1回目で自らに足りないものを自覚し、3回目くらいから思考に変化が現れはじめ、6回以上で安定的に意識変化が起きる

 

とあるので、1回目の受講で、「私は上司の気持ちを考えたことがなかった」という自らに足りないものを自覚した、ということはクリアできたのかもしれません。

 

受講後すぐには、なかなか実感が湧きませんでしたが、復職後、改めてHPなどを読み、このプログラムで得られる

3つのチカラ「マネジャー思考」「リーダーシップの構造づくり軸」「両立上の「壁」を乗り越える力」を身に着け、「時間や場所などの制約に関わらず組織に必要とされる人」になる

という世界観は、ワーママに本当に必要なものだと噛み締めています。

 

ママになる前からマネジャー思考などできている方もいらっしゃると思いますが、多くのママは30歳前後という、現場思考からマネジャー思考への移行期間とママになるタイミングが重なっている人も多いのかな、と。

本来であれば、実務の中で身につけていくマネジャー思考を、育休という期間の間に見に付けて復帰できることは、ママにとって復職後の働き方に大きな影響を与えられると思います。

 

私は受講直後はなかなかピンと来ませんでしたが、復職1年が経過して、やっとこのプログラムの良さに気づいています。

ただ継続受講をしていないので、本当にこのプログラムを継続受講することで、上記のような思考が身につくのかは、今後業務の合間を縫って受講して検証してみたいと思っています。

 

受講のメリット/デメリットは?

 

【メリット】

・継続受講することで、3つのチカラ「マネジャー思考」「リーダーシップの構造づくり軸」「両立上の「壁」を乗り越える力」を身に着け、「時間や場所などの制約に関わらず組織に必要とされる人」となれる。

 

【デメリット】

・単発の勉強会なので、仲間との出会いは厳しい。

リアルであればまた違うのかもしれませんが、オンライン受講では、懇親会などを含めてもなかなか仲間や友達を作るのは厳しいと感じました。

 

・単発ではなかなか思考の変化は生まれにくい。

単発なのですが、思考の変化を身につけるためには継続受講が必要だと思いますし、気軽な感じで受講をするだけでは、もやもやしたまま終了すると思います。

どれだけ自分の復職後を想定できるか、どれだけ真剣に考えられるかが必要ですし、私は逆に復職後改めて受講したほうが、本当に身につくプログラムなのではないかと考えています。

 

まとめ

 

今回は育休プチMBAについて、プログラム内容の概要と私の体験をまとめました。

育休プチMBAは、以下のようなプログラムです。

 

・MBA同様の教材で育休復職後に起こりうる事例をもとにケースディスカッションを行い、復職を疑似体験しながら、マネジメント思考を学ぶ単発の勉強会。

・学べる内容はいわるゆるMBAの経営学ではない。

・メリットは、プログラムの継続受講で「マネジャー思考」「リーダーシップの構造づくり軸」「両立上の「壁」を乗り越える力」を身に着け、「時間や場所などの制約に関わらず組織に必要とされる人」となれる、こと。

・なかなか難しいと思ったのは、単発受講ではなかなかメリットが得られないこと、復職してみないとこのプログラムの良さをなかなか実感できないこと、単発なので仲間づくりは望めないこと、です。

 

こちらを参考に、みなさんの育休が有意義なものになれば幸いです。

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